歴史・時事

【いまさら聞けない】円高と円安はどういう意味?円高、円安になるとどうなるのか。

 ニュースや新聞でよく目にする「円高」と「円安」という言葉ですが、円高と円安がどういう意味なのかをご存知ですか?また、円高と円安になれば社会にどのような影響になるのでしょうか?今回の記事では円高と円安の意味、そしてそれが与える影響、固定相場制と変動相場制の違いについてもわかりやすく丁寧に説明したいと思います!

この記事の目的

✔︎円高と円安の違いについて丁寧に解説する

✔︎円高と円安になればどうなるのかについて丁寧に解説する

✔︎固定相場制と変動相場制の違いを丁寧に解説する

✔︎ニュースに興味がない人にも興味を持たせる

為替とは?

 日本ではという通貨が使用されていて、アメリカではドルという通貨が使用されています。1ドル=100円というイメージを持っている方は多いかと思いますが、実際は1ドル=100円ではなく、その値段は常に変動しています。1971年までは固定相場制と言って1ドル=360円で固定されていましたが、1973年からは変動相場制に移行し、その値段は常に変動するようになりました。アメリカで買い物するときに円では買えないですよね?そこで私たちは円をドルに交換する必要があります。このように通貨単位の異なるお金を両替する行為を外国為替取引と呼びます。

 極端な話ですが、1ドル110円だったのが1分後には1ドル100円になる可能性もあります。ここで円高・円安という言葉が出てきます!

円高・円安とは

 アメリカのドルを例にとると、円高とは、ドルに対して円の価値が高い状態のことを指します。それは同時にアメリカドルは円に対して価値が低い状態でもあるため、「円高・ドル安」とも表現します。

 円安はその逆で、ドルに対して円の価値が低い状態のことを指します。それは同時にドルは円に対して価値が高いため、「円安・ドル高」と呼びます。

 先ほどの為替レートの変化を例に挙げると、1ドル110円だったのが100円になるというのは円高でしょうか、円安でしょうか?

 

 答えは、円高です。これは非常に混乱しやすいためわかりやすく言うと、今まで110円出さなければ買えなかった1ドルが、わずか100円で買えるようになったということです。

 100円で買えるようになったということはドルに対する円の価値は上がったわけですよね?そのため、1ドル110円から1ドル100円になることは円高になります。

 逆に、1ドル110円から1ドル120円になることは円安が進んだことになります。これまではたった110円で買えた1ドルが、120円出さなければ買えなくなったからです。これはドルに対しての円の価値が下がったことになります。

円高・円安になるとどうなるの?

 円高になると、輸出が有利になるか輸入が有利になるかは分かりますか?少し考えてみてください。

 円高になると、輸入が有利になります。先ほどの為替レートを例に挙げ、1ドル110円だったのが1ドル100円に円高が進むとします。

 分かりやすくするために金額を増やして100ドルで考えると、100ドル11,000円が100ドル10,000円になります。

 同じ100ドルを買うにしても11,000円払うのと10,000円払うのでは、10,000円を払う方が得ですよね。このように安く購入することができるため、輸入が有利になります。また、海外へ行くときにお金を両替しますが、円高の時に両替した方がお得になります。

 逆に円安になると、輸出が有利になります。1ドル110円が1ドル120円に円安が進むとすると、これまで11,000円で買えていた100ドルの商品が12,000円出さないと買えなくなってしまいました。そのため、輸入は不利になりましたが、逆にこれまで11,000円で売れていた100ドルの商品が12,000円で売れるようになったため、今までより1,000円分多くのお金を得られることになりました。そのため、輸出が有利になります。

 円安になると、日本人が海外に行きにくくなりますが逆に多くの外国人観光客が日本を訪れることが予想されます。そのためインバウンドが増えて観光収入が増加するメリットが挙げられます。

intermodal containers on dock

固定相場制から変動相場制へ移行したことの影響

 冒頭で少し紹介しましたが、1ドル360円の固定相場制から1973年に変動相場制に移行したことは日本にどのような影響をもたらしたのでしょうか。現在の為替はおよそ1ドル104円(2020年9月21日)ですので、1ドル360円から考えると円高が進んだことになります。

 円高が進んだことで輸入が有利になりました。しかし、輸出は不利になりましたよね?貿易には輸入と輸出のバランスが非常に大切ですので、円高で日本は輸出で大きな利益を得ることができなくなってしまいました。そこで、輸出の影響を受けないようにするために日本の各企業は海外に拠点を置いて効率の良い生産を行うようになりました。

 ここでこのような疑問を抱いた方はいませんか?

なんで固定相場制から変動相場制へ移行させたの?

 日本は戦後、GHQの打ち出した「ドッジライン」という政策によって1ドル360円の固定相場制が作られました。しかし、日本は自動車産業を中心に輸出でどんどん利益を上げるようになりました。逆にアメリカはベトナム戦争や貿易戦争などで国力が低下し、国際的な信頼も低下しました。それまでは金本位制といってドルは金との交換が約束されており、信頼が低下したアメリカは各国からドルと金の交換を要求されました。しかしとうとう金の保有量が底をつき、その要求に応じられなくなりました。そのため、金とドルの交換を一方的に停止しました。これがいわゆる「ニクソン・ショック」です。

 1971年の12月、「スミソニアン協定」により1ドル360円が1ドル308円に切り下げられましたが、1973年2月さらなる切り下げで固定相場制は崩壊し、変動相場制へ移行することになりました。

結局、円高と円安どちらがいいのか

 今回は円高と円安の意味とそれがもたらす影響について詳しくご紹介しました。結局円高と円安はどちらがいいのかですが、それは一概には言えません。なぜなら円高と円安にはそれぞれのメリットとデメリットがあるからです。

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 しっかりと円高と円安の違いについて理解し、現在の状況についてしっかりと関心を持つことが大切です。最後まで読んでいただいてありがとうございました!

ABOUT ME
げんぼー
大阪出身の20歳大学生です。大学から中国語の勉強を始め、1年生の夏休みに中国の蘇州へ短期留学をして、台湾の大学へ1年間交換留学をしました。 旅をすることが好きで、台湾本島一周や中国大陸横断ひとり旅なども経験しました。このブログでは、台湾の情報について主に紹介していこうと思います!少しでも読者さまにとって有益な記事を書けるように努めたいと思います!趣味はプロ野球観戦と写真撮影です! インスタグラムでは中国語話者向けに日本語を、日本人向けに中国語を教えるアカウントを始めました!よければそちらもご覧ください! @genbo_japanese HSK6級/TOEIC850点/英検準一級