歴史・時事

菅義偉第99代内閣総理大臣の誕生。菅氏のプロフィールと期待される政策

 2020年9月16日、正式に菅義偉氏が日本の第99代内閣総理大臣に選出されました。安倍元総理が体調不良で総理の職を辞すると発表してから後任の総理大臣が誰になるのかに注目が集まっていましたが、岸田氏、石破氏との投票で大勝し、2012年の12月以来、7年8ヶ月ぶりの首相交代となりました。

 今回はその菅義偉新首相はどのような人物なのか、そして期待される新内閣の政策についての記事を書きたいと思います。

菅義偉氏のプロフィール

 菅義偉(すがよしひで)、1948年12月6日秋田生まれ、実家はイチゴ農家で庶民から日本の総理大臣に成り上がりました。歴代で初めての秋田県出身だということで、地元秋田県では祝福ムードが漂っているという報道がありました。

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wikipediaより

 菅氏は高校卒業後、「東京で自分の力を試してみたい」と思い立ち上京しました。その後一度は就職しましたが、大学で学びたいという気持ちが生まれ、アルバイトもしながら入学金を貯め、法政大学に入学しました。その後、一旦は民間企業に就職しましたが日本の将来を変えるために政治の道へ飛び込むことを決意しました。

 このエピソードを聞くと国民の多くは菅氏が「努力でのし上がった人物である」という印象を持たれていると思います。菅氏自身も「意志あらば道あり」という言葉を座右の銘にしています。

 2012年に発足した第二次安倍政権下では、発足当初から官房長官として首相の女房役を務めました。官房長官の在職日数は歴代最長です。

 2018年に受けたインタビューでは、官房長官になってから6年以上、横浜市にある自宅には帰らず、永田町の官邸近くにいたそうです。「1年365日気の休まる日なんてない」という発言をされており、その責任感の強さからも新首相への期待が伺えます。

 2019年4月1日に公表された日本の新元号発表の際にも、令和という新元号を発表した人物であったことから、「令和おじさん」というニックネームもつけられたことも記憶に新しいです。

 趣味はウォーキングだそうで、周りへの気配りも上手で信頼も厚いみたいです。お酒は飲まず、好物はパンケーキみたいですね。

政策への期待

 さて、肝心の政策への期待ですが、大前提として菅氏は安倍晋三元総理の政治路線を継承するという姿勢を見せています。

 期待される方策は主に4つあります。

1. コロナへの対応

 1つ目はコロナへの対応です。これは安倍政権下でも当然行われてきたことで、経済の回復とどうバランスをとっていくかが問題になると思います。国としてコロナを収束させることはもちろん大事ですし、経済を元どおり、あるいはそれ以上にすることも非常に大事です。

 ずっと海外からの往来を閉鎖していれば日本の経済にも大きな影響を与えます。現在までも少しずつビジネス間での往来を再開させてきましたが、今後はいつ、どれくらいの規模で留学生を入境させ、観光客を入境させるのかにも注目が集まります。

2. 古い慣習、やり方を排除すること

 2つ目は古い慣習、やり方を排除することです。これは、「デジタル化」を推進することが挙げられます。新設されるデジタル改革大臣に任命された平井卓也氏は菅義偉首相から政府一体でデジタル化を推進する指示を受けたと明らかにしました。行政改革担当大臣にも実力のある河野太郎氏を起用し、その本気度が伺えます。

 私が期待しているのはハンコ文化からの脱却です。コロナでテレワークが推奨されている中、出社しなければいけない原因の1つが契約書にハンコを押す必要があるからです。ハンコ市場は1700億円もあり、そのハンコ市場を守るべきだという考えもわかりますが、ハンコを押す煩わしさ、不便さを加味すると契約書を電子化に統一するなど、国全体で柔軟に対応することへの期待が高まります。

 あとはキャッシュレス化の推進です。近隣国の中国や韓国ではキャッシュレスの割合が90%をとうに超えていますが、日本ではわずか20%程度にとどまっています。ドコモ口座事件でフィンテック系サービスへの不信感が高まっていますが、キャッシュレスは必ず推し進めなければならない方策の1つです。

 菅総理は会見で「デジタル化の鍵となるのはマイナンバーカード」であるとし、「デジタル庁を新設し複数の省庁に分かれている関連政策をとりまとめて強力に進める」と発言しました。確かにマイナンバーカードの普及率は低く、コロナの給付金受給の際もマイナンバーカードの普及率が低かったために迅速に支給できないという問題が露呈しました。

3. 外交

 3つ目は外交です。基本的に安倍元総理の路線を継承するという立場を見せていますが、激しさを増す米中関係の悪化は日本の外交へも大きな影響をもたらしています。日本の唯一の同盟国であるアメリカも当然日本との関係は大切にしたいでしょうし、アメリカと対立し世界に敵を作っている中国も日本との関係を強固にしたいという思惑があります。

 首相が変わることで急に外交の方策が変わることはあまり考えられませんが、周辺諸国との関係構築は外交において非常に大切なことです。官房長官時代は周辺諸国の行動に対して曖昧な発言も多々見られましたが、これからは日本としての立場を確と持ち、軟弱外交と揶揄されないように時には強硬姿勢を見せることも大切だと思います。

4. 安倍政権の継承

 安倍政権が抱えていた問題はたくさんあります。例えば北朝鮮拉致問題、領土問題、憲法改正などです。これらにも当然しっかりと取り組んで行くことが期待されます。

 また、地方出身の身として、官僚の反対を押し切ってふるさと納税制度を立ち上げたことも特徴的で、会見で「秋田の農家の長男に生まれた私には、一貫して地方を大切にしたい、日本の全ての地方を元気にしたい。こうした気持ちが脈々と流れている」と発言し、過疎化が進む現状を打開すべく地方を振興する方策を取ることへの期待も高まります。

消費税増税はあるのか?

 2019年10月に8%から10%に増税され、増税は国民が心配する要素の1つでありますが、これは流石にないと思います。増税のタイミングは早すぎますし、以前記者に増税があるのかを尋ねられた際、菅氏は「アベノミクスを継承することを前提としており、増税は今後10年間は必要ない」という発言をしていました。ただ、10年後に首相は誰になっているのかは分かりませんが、その時までには増税されている可能性は高いでしょう。

まとめ

 菅新総理は努力でのし上がった方ですが、政治の世界では経歴よりも結果が重視されます。コロナがもたらした失業、健康問題、経済の衰退など解決しなければならない問題は山積みです。もちろんこれ以外にも、安倍元総理のときから継続して北朝鮮拉致問題、憲法改正、領土問題などたくさんあります。菅総理には積極的な攻めの姿勢を見せてもらい、日本を良い方向に変えることを期待しています。

 衆議院の解散は1年以内にありますので、時間的な制約もあります。菅総理は71歳と体力的な不安も懸念されていますが、その限られた時間の中で積極的で革新的な政策を取られることに国民からの期待が高まります。最後まで読んでいただいてありがとうございました!!

ABOUT ME
げんぼー
大阪出身の20歳大学生です。大学から中国語の勉強を始め、1年生の夏休みに中国の蘇州へ短期留学をして、台湾の大学へ1年間交換留学をしました。 旅をすることが好きで、台湾本島一周や中国大陸横断ひとり旅なども経験しました。このブログでは、台湾の情報について主に紹介していこうと思います!少しでも読者さまにとって有益な記事を書けるように努めたいと思います!趣味はプロ野球観戦と写真撮影です! インスタグラムでは中国語話者向けに日本語を、日本人向けに中国語を教えるアカウントを始めました!よければそちらもご覧ください! @genbo_japanese HSK6級/TOEIC850点/英検準一級