今回は「台湾語」についてのテーマの記事を書きたいと思います。
皆さん台湾の公用語は何かご存知ですか?よく台湾の公用語は台湾語でしょ?と勘違いされている方が多いのですが、台湾の公用語は紛れもなく中国語(中国で使っている普通話)です!なので台湾留学を考えている方は安心してくださいね。私も台湾に来る前は公用語が中国語なのか台湾語なのか曖昧なままだったので、習ったことがない台湾語だったらどうしよう…ととても不安でした。中国人と台湾人の発音やアクセントは少し違いますが、問題なく通じ合います!
*中国と発音が少し異なる以外に、台湾で使われている文字は繁体字(少し難しい)です。中国で一般的に使われている簡体字とは異なります。(例:大学→大學)
では台湾語が公用語ではないのならば、台湾語とは一体何者なのでしょうか?

台湾語とは?
台湾語とは、台湾の高齢者によって、台南や高雄などの南部で主に使われている言語です。中国語で台語(タイユー)といいます。
じゃあ若者は台湾語話せないの?と思うかもしれませんが、話せる人と話せない人がいます。が、台湾人のほとんどは話すことができます。データによると台湾語は台湾人の70%(約1500万人)を話者とするそうです。
話せない人たちの多くは「聞けるけど話せない」というもので、簡単な単語や挨拶ならば台湾人で分からない人はいないと思います。また、小さい頃から祖父母たちと深く関わってきた人たちは基本的に話せるそうです。
台湾の高齢者同士で台湾語を話しているところをよく目にするのですが、本当に何を言っているのかさっぱり分からないほど中国語とは異なります。中国人の友達も台湾語は全く分からないと言っていました。
台湾語の歴史
ちなみにこの台湾語は、日本統治時代の歴史が深く関わっており、たくさんの日本語から派生した単語があります。そのため、日本人にとっては馴染みやすい言語かもしれません。
(台湾の歴史について詳しくまとめた記事はこちらをご覧ください)
例…看板、ライター、おじさん、おばさん、タンス、トラック、カバン、弁当、オートバイ
これらは全て日本語から派生したもので、発音もそのままです。とても面白いですよね。
また、「アタマコンクリ」という言葉もあり、これは頭がコンクリートのように固い人のことを指す言葉だそうです。統治時代の日本人はこんな変な言葉を広めたのですね。。
台湾語で挨拶してみよう!
では、ここから台湾語の基本的な単語を10つ紹介したいと思います!是非台湾に来た時や台湾人の友達と話すときに使って見てくださいね!
また、台湾人の友達に正確な発音を録音してもらったので、何度も繰り返し聞いて是非マスターしてください!!!

1. 你好(リーホー)
你好(ニーハオ)の台湾語はリーホーと言います。「こんにちは」ぐらいの軽い感覚で使えるので台湾に来たら是非使ってみてください!!
2. 好呷(ホッジャー)
ホッジャーは好吃(ハオチー)の台湾語で、「美味しい」という意味です。ご飯を食べるときにホッジャーと言えば台湾人はきっと驚いて喜んでくれるはずです!私もよくホッジャーというと台湾人の友達はとても喜んでくれます(笑)
3. 多謝(ドォシャー)
これはその名の通り「ありがとう」という意味です。中国語は謝謝(シェイシェイ)です。
4. 呷飽没(ジャッバーブエ)
これは「吃飽了沒?」(ご飯食べた?)という言葉の台湾語です。ただ、ご飯食べたの意味としてよりかは挨拶の1つとして使われます。(英語で言うHow are you?くらいの決まり文句みたいな感覚です)
5. 日本人(リップンラン)
台湾に来て「どこから来たの?」と聞かれたときにこれを言えたらかっこいいですよね。そんな時は我是日本人(ワーシーリップンラン)と言ってみてください。意味は「私は日本人です」という意味です!
6. 對不起(パイセ)
パイセは對不起(ごめんなさい)の台湾語です。ぶつかってしまった時などにとっさに言えるように練習しておきたい単語です。
7. 不客氣(ベンケーキ)
これは「どういたしまして」の台湾語です!さっきの「多謝」と合わせて覚えておきたい一言ですね!!
8. 沒關係(ボアッギン)
これは沒關係(メイグアンシー)の台湾語です。誰かに對不起(ごめんなさい)と言われたときに使える、「気にしなくていいよ」という意味です!
9. 尬意(ガーイー)
これは喜歡(好き)の台湾語です!
台湾に来て「台湾が好きです」と言いたかったら、我尬意台灣(ワーガーイータイワン)と言ってみてください!!きっと喜ばれますよ!!
10. 再見(ザイゲン)
最後は再見(ザイジェン)の台湾語です。ザイゲンと言うので、台湾人の友達に向かって是非使ってみてください!!
台湾語のオススメの歌
以前中国語の歌を紹介しましたが(下の記事をご覧ください)、台湾語にも歌はたくさんあります。ここで台湾語のオススメの曲を4曲紹介したいと思います!
1. 快樂的甘蔗人 byLeo王
この歌はお母さんに甘蔗(サトウキビ)を食べない?と誘う息子の歌なのですが、この甘蔗にはサトウキビ以外にも「麻薬」という隠された意味があるそうで、麻薬を勧める恐ろしい歌?説もあるみたいです。ちなみに、一番は台湾語で二番は中国語です。
でも、聴き心地が良くて、何よりこのMVの人形の動きがクセになってしまいます。
2. 早安臺灣 by滅火器
この滅火器という歌手は台湾の若者にとても有名で、この曲名の意味は「おはよう台湾」という意味です。台湾人なら聴いたことがある人が多い曲です!
歌詞の中に歐吉桑(おじさん)という台湾語が出てきますよ!!
3. 長途夜車 by滅火器
この歌も滅火器の歌で、台湾南部への郷愁の念が込められている歌です。都会に出て来たけどこれからが不安で田舎に帰りたい、と悩む方の気持ちを綴っています。少し短いですがとてもいい歌です!!
4. 浪子回頭 by茄子蛋
この歌も台湾でとても有名です。もうすぐYouTubeの再生回数が1億回を突破しそうです。
歌詞の中に「オートバイ」の台湾語が出て来ます!!この歌もとてもいい歌で個人的に大好きです!
台湾語は学ぶ必要があるか?
これに限っては学ぶ必要はないです。台湾人の友達も、「台湾語は将来なくなる言語かもしれないからね〜」と言っていました。
台湾語を勉強するくらいなら中国語をもっと勉強した方が効率的ですし、実用的です。そもそも台湾人とは中国語でコミュニケーションが取れます。
ただ、高齢者の中には中国語を話せずに台湾語しか話せない人も一部はいるみたいです。(中国語の教育を受けられなかった人たち)
しかし、台湾語は台湾人と仲良くなるためのきっかけの1つとして勉強する分にはとても面白いと思います!!それに台湾語が少しできたらとってもチヤホヤされますよ!!(笑)
まとめ
いかがでしたか?まとめとして、台湾語は台湾の公用語ではないということ、南部や高齢者の人たちがよく使うということを頭に入れておいてくださいね!!
また、今回ご紹介した10つの台湾語を是非実践で使えるように練習してみてください!!台湾の人たちは本当に優しくて、中国語を喋っただけでも驚いてくれますが、台湾語を話したらもっと驚いてくれること間違いなしです!!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!